「最近、人の名前がスッと出てこない……」
「ちょっとしたことでイライラしたり、感情のコントロールが難しくなった気がする」
「年齢とともに頭の回転が鈍くなってきたかも」
そんな不安を感じていませんか?
実は、人間の脳は30代から少しずつ萎縮が始まり、60代半ばになると画像検査でもハッキリわかるほど変化していきます。しかし、「加齢=脳の退化」ではありません。
80代・90代になっても新しいことに挑戦し、頭が冴え渡っている「スーパーエイジャー(超人的な認知能力を持つ高齢者)」が存在する一方で、頑固でキレやすく、人目が気にならなくなる「老人脳」に陥ってしまう人もいます。
その差は一体どこにあるのでしょうか?
結論から言うと、脳の老化は日々の「マインド」と「習慣」によって大きく防ぐことができるのです!
今回は、脳科学者・西剛志氏の話題書『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、自分の脳の老化度を一瞬で診断する方法と、脳を劇的に若返らせる具体的な習慣をご紹介します。
あなたの脳年齢は?一瞬でわかる「片足立ち診断法」
具体的なトレーニングを始める前に、まずは現在のあなたの脳の老化度をチェックしてみましょう。
やり方はとても簡単です。
閉眼片足立ちチェックのやり方
- 安全な場所を確保する万が一倒れても安全な場所(近くに掴まれる壁や家具がある場所)に立ち、両手を楽に下げます。
- 目を閉じて片足を浮かせる目を閉じた状態で、あげやすい方の片足を浮かせます(高さは自由です)。
- タイムを計測する軸足がずれたり、浮かせた足が床に着くまでの秒数を計測します。
判断基準
- 30秒以上:あなたの脳はまだまだ若い状態!
- 30秒未満:老人脳への進行が始まっているサイン……
目を開けたままだと長く立てる人でも、目を閉じた途端にフラついてしまう場合は要注意です。
なぜ「バランス感覚」で脳の若さがわかるの?
視覚情報に頼らず体幹を保つ「バランス感覚」は、脳の機能と強く比例しています。
もし30秒立てなかったとしても落ち込む必要はありません!「目を閉じて30秒以上立てるように毎日練習すること」自体が素晴らしい脳トレーニング(脳活)になり、転倒防止や自立した生活力の維持につながることが分かっています。

毎日簡単トレーニングで脳活しましょう
老人脳をシャットアウト!絶対に持つべき「3つのマインド」
脳を若々しく保つためには、単にパズルを解いたり運動したりするだけでなく、「普段どのような考え方(マインド)で過ごしているか」が非常に大きな影響を与えます。
① 「自分は若い」と本気で思い込む
「もう歳だから」「この年齢に相応しい格好をしなきゃ」という諦めは、脳の老化を加速させます。
韓国の研究では、主観年齢(自分で自分を何歳だと思っているか)が実年齢より若いと感じている人ほど、脳の灰白質密度が高く、記憶力も良く、うつ傾向が低いことが実証されました。
また、ハーバード大学の有名な実験では、70代の被験者を「22年前の環境」で5日間過ごさせたところ、視力や手先の器用さ、見た目の若々しさ(平均3歳も若返った!)まで改善したのです。
「自分はまだまだ若い!現役だ!」と本気で思い込むことが、実際の脳や体を若返らせる最強のスイッチになります。
② いくつになっても「欲」と「生きがい」を持とうとする
年齢とともに「食欲」や「性欲」などの生理的欲求は減退しがちです。これはやる気を生み出す脳内物質「ドーパミン」が減るためです。
しかし、食欲旺盛な高齢者ほど長生きし、食が細い人は死亡リスクが2倍以上に高まるというデータもあります。
さらに、歳をとるにつれて増えていくのが「オキシトシン(愛情・つながりホルモン)」です。
- 人とつながりたい
- 人の役に立ちたい
- 感謝されたい
このような「幸せに対する欲」や「生きがい」を持つ人は、認知機能が衰えにくく、老人脳の進行を劇的に遅らせることができます。生きがいは「孫の手助け」「旅行」「推し活」「ガーデニング」など、何でも構いません!
③ 脳を衰えさせるネガティブ言葉を使わない
あなたが普段口にする言葉は、無意識のうちに脳を洗脳しています。
以下の「3大NGワード」は今日から禁止にしましょう!
- 「老けた」
- 「年を取った」
- 「もう若くない」
さらに、「疲れた」「無理」「分からない」「めんどくさい」といったマイナス言葉も、脳の思考をフリーズさせ、本当に疲弊した状態を作り出してしまいます。
ついに口に出してしまったら?「でもの法則」を使おう!
どうしても「あー、疲れた……」と言ってしまった時は、すかさず「でも」を付け加えてみてください。
- 「疲れた。でも、今日はすごく頑張った!」
- 「難しそう。でも、やってみたら面白いかも!」
日本語の性質上、「でも」のあとには必ずプラスの言葉が続きます。脳は「文章の最後に来た情報」を最も強く印象に残すため、マイナス発言をチャラにしてプラスの記憶に塗り替えることができます。

常にポジティブマインドを心がけましょう
80歳でも脳が老化しない「スーパーエイジャー」の3つの習慣
最後に、80代になっても脳が冴えている人たちが実践している具体的な行動習慣をご紹介します。
① デジタルツール・SNSを使い倒す
「スマホやPCは苦手だから……」と敬遠するのは非常にもったいないことです!
ネットで分からないことを検索する「ググる力」や、SNSで家族・友人とメッセージや動画通話で交流することは、高齢者の認知機能を向上させる強力な脳活になります。新しいテクノロジーに触れて試行錯誤すること自体が、脳の神経回路を刺激してくれるのです。
② 「自分は重要な存在だ」と実感できる場を作る(自己重要感)
老人脳になる大きな原因の一つが、「自分は誰からも必要とされていない」という孤独やストレスです。
「自分は他者や社会にとって重要な存在である」と感じる感覚を「自己重要感」と呼びます。
マウンティングをしたり店員に怒鳴ったりする老人は、間違った形で注目を集めて自己重要感を満たそうとしている例です。健康的に自己重要感を高めるには、「人の役に立つこと」「人に喜ばれること」を意識しましょう。
ボランティア活動に参加したり、長年の経験を生かして若者に何かを教えたりすることで、脳の認知機能が目に見えて高まることが証明されています。
③ いつまでも働き続ける(生涯現役)
「働く」ということは、以下のように老人脳を予防する要素が詰まった最高の脳活です。
- 社会や人との繋がりができる
- 自分の役割や予定ができる
- 体や頭(前頭前野)を使う
特に60歳以降の適職は、長年培った結晶性知能を生かせる「言語能力を使う仕事(教える仕事、文章を書く仕事、チームのムードメーカーなど)」と言われています。
義務感で嫌々働くのではなく、「趣味の延長」や「誰かの役に立つ喜び」として前向きに働き続けることが、脳の若さを保つ秘訣です。

常に最新のトレンドを取り入れよう!適度に仕事を続けるのもいいかもね
まとめ:脳はいくつになっても生まれ変われる!
- 片足立ちテストで自分の脳年齢を把握し、毎日バランスを鍛える
- 「自分は若い!」と思い込み、生きがいを持ち、ネガティブ言葉を「でも」で上書きする
- スマホやネットを活用し、人に貢献して生涯現役で楽しむ
「もう歳だから」と諦める必要は一切ありません!脳科学的にも、私たちの脳は環境や習慣次第で何歳からでも新しく生まれ変わらせることができます。
まずは今日から、「自分は若い!」と心の中でつぶやいてみることから始めてみませんか?
より詳しい脳科学的エビデンスや、今日から試せる具体的な脳活習慣を知りたい方は、ぜひ西剛志先生の著書を手にとってみてくださいね。
📚 今回ご紹介した書籍はこちら
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(西剛志 著 / アスコム)


